里山辞典 |
- 里山の重要性
- 里山は二次林を中心に水田等の農耕地、ため池、草地等を構成要素としており、生物多様性の維持および日本人の原風景として重要な地域となっています。
- 里山という言葉
- 「里山」という言葉が文献上見つかるのは、1759年に木曾材木奉行補佐格の寺町兵右衛門が書いた「木曾山雑話」に「村里家居近き山をさして里山と申し候」と記されたのが始め。その後の普及は、戦後、森林生態学者の四手井綱英先生が農用林を「里山」と呼ぶことを提案したことに始まります。
- 里山の環境
- 里山の環境は人間の手の入った二次的自然であり原生自然ではありません。このため、里山の環境を維持するには人間の管理(間伐や下草刈り)が必要となります。
- 農用林とは
- 農用林とは、堆肥を作るために必要な落枝・落葉、下草・低木を集めるための林で、薪炭林も兼ねていたもの(クヌギ、コナラ)。近年は二次林などが残る伝統的な農村空間を示す言葉になっています。
- 日本の旧暦
- 日本でいう旧暦とは太陰太陽暦(月の動きで日付を太陽の動きで季節を示す)のこと。日本人の年中行事の日付は旧暦のものですが、現在では新暦にそのままあてはめているので季節感が混乱しいる感があります。
- 谷津田
- 谷津田とは、谷地にある水気の多い湿田をいいます。谷津田は多様な種の植物や小動物の生息に適しており、豊かな生態系が形成されています。
- バイオマス
- バイオマスとは、生物(bio)の量(mass)のことでしたが、最近では再生可能な生物由来の有機性エネルギーや資源(化石燃料は除く)を示すことが多くなっています。
- 保全生態学
- 保全生態学とは. 生態学の分野の1つで、健全な生態系や生物多様性の保全・維持を社会的に決定していくために必要な生態学の役割を研究する学問です。
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