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   森林認証制度 

今回は森林認証制度についてご紹介する、ところで、森林の保全に旧来から熱心な国際組織の一つは国連食料農業機関(FAO)であることは意外に知られていない。FAOは農民の生活水準の向上や栄養状態の改善、農業生産性の向上などについての国際協力を目的に設立された機関だ。そして、自然資源の保全と管理のための長期戦略の一環として森林プログラムを実施している。

一方、森林保全は実は環境条約の手落ち分野だ。1992年にブラジルのリオで開催された地球サミットでは、さまざまな環境条約が採択された。たとえば、気候変動枠組条約しかり生物多様性条約しかりだ。ところが、本来ならば採択されてしかるべき分野の条約が採択されずに残った。それが森林保全の分野なのである。

もちろん森林保全のための国際協力が全くないわけではない。特に減少の著しい熱帯雨林については、国際熱帯木材機関(ITTO)が持続可能な熱帯雨林の管理にのりだしているし、国際環境NGOのWWFは熱帯雨林の保全にはことさら熱心で、自然保護債務スワップによる森林保全はかなり普及している。

ところが、こうした森林保全の動きがあるにもかかわらず、森林保全一般を目的とする国際条約は存在しないところに、森林をめぐる問題の難しさを垣間見ることができる。その解決の一手段として登場したのが、森林認証制度なのである。

では、森林認証制度とは何か。森林認証制度とは、簡単に言えばラべリングによる森林保全だ。すなわち、持続可能に管理されている森林を認証し、その森林から生産または製造された木材製品に認証マークをつける。そして、消費者には認証マークの付いた製品を選んで使用してもらうというわけである。

木というものは不思議だ。どういうわけか人の心を和ませる暖かさがある。同じ機能の製品でも木製のものを好む人も多いのではないだろうか。ところが、例えば、製品の素材である木材が発展途上国の違法な児童労働で伐採された木材だった場合、気持ちよく使えるだろうか。やはり、適切な方法で管理された木材で作られた製品を使いたいと考えるのが人情というものだ。木は素材が剥き出しだから余計にそうした気持ちになってしまう。

森林認証制度は、こうした消費者の微妙な心理をとらえながら、木材やその製品の購入に際して選択肢を与え、ラべリングされた製品を消費してもらうことにより、森林の破壊を防止することを目指しているのである。そして、同時に適切な森林管理を行っている林業者を市場を通じて支援することで、持続可能な林業の発展に貢献しようというわけだ。

こうした森林認証制度を利用した森林経営は世界的には広がっているが、日本ではまだ始まったばかりである。また機会があれば国内の森林認証事例を紹介してみたいと思います。





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